トレーニング&コンディショニングセミナー2018 ノート
昨年に引き続き今年も行ってきました。
率直な感想としては、
前回よりもスポンサーの商品購買を促すような宣伝文句が散りばめられた感が強く、宣伝色が強くなった感があります。
メインゲストが有森裕子さん→瀬古俊彦さんにかわった影響か、為になる話よりも笑い話の比率が多くなり、前回の方が内容は濃かったかなと思います。
それでも為になったことに間違いないのでメモを残します。
私的にタメになったと思う部分は太字なりカラーにしてあります。
個人的な意見は小文字で記します
●杉田正明教授
・熱ストレス=湿度70%+輻射熱20%+気温10%(=WBGT指数)
湿度による影響が大きい
⇒湿度が高い場所では汗が蒸発しにくくなり、身体から空気へ熱を放出する能力が減少してしまうため
体重の2%減少は20%、4%減少は40%ほど運動能力を低下させる
暑熱対策=深部体温を上げないこと!
運動前の体温をいかに下げるか?
⇒直前に身体を冷やすことで運動可能な時間が伸びる。
(トップアスリートは水風呂、アイスベスト、手を冷やす機械で実践)
※運動前・中に身体を冷やすとパフォーマンスUP。
アップは身体への刺激入れや関節を動かす目的でちゃんとやる。
手のひら、足の裏、頬など毛細血管が多く通っている場所を冷やすことで
冷やされた血液が全身を巡り内部から冷やす
※脇、首筋、リンパ周辺は急激に冷やすのに有効だが、意識がある人には刺激が少々強すぎる(意識を失っている人向け)
●瀬古俊彦さん
同じ事の繰り返しを自分で工夫して同じと感じないようにする。
同じと感じる=成長していない証拠
給水をルーティンにしない。(←これは人それぞれだと思います)
本番レース3ヶ月前の練習が一番重要=夏の練習は一番重要。しっかり走り込むための工夫をすること。
目標達成の為には、出来ないと思うことに挑んでいくことも時には必要
マラソン選手はアナログな要素も持っておきべき。昨今は先進的なトレーニングが増えてきているが、日本人の体格でケニア人等と同じ練習していて勝てるのか?泥臭い練習をすることも強くなるためには必要では無いか?
(瀬古さんは昭和的な泥臭い練習は強い選手になるためには必須だと考えられております。代表候補の井上大仁選手などは昭和的な練習に取り組むので推しのようです。早稲田後輩の大迫選手も覚悟と根性があると推していました。反面、走り込み練に否定的な設楽選手にはたまには泥臭い練習してみろと曰っていましたw)
※
そして、セミナー参加にあたり私が事前に上げていた質問事項が取り上げられて吃驚!!咄嗟のことだったので、司会の福島和可菜さんに挙手を求められた時に尻込みしてしまいました。申し訳ございません・・・
以下、事前に上げた質問です
Q
ハーフ、30kmまではしっかり走りきれるけど、フルマラソンになると終盤ボロボロになってしまいます。月間200~250km走り込んでいます。走歴2年、フルベストは3時間半です。フル終盤を耐えるためにどんな練習が効果的でしょうか?
A
そのくらいの走力の方ならある程度のペース感覚は持っているはずです。終盤に大きく落ち込むということは、その時の体調や実力を加味したフルに適したペースで走っていないということです。
オリンピックレベルの選手でも、2時間12分なら淡々と走れても2時間9分だと大きく失速することもあります。フルマラソンってそういう世界なんです。
30kmをしっかり走れているのなら、更にその上の40km走をやってみたらいかがですか?30km走では分からない事が色々明確になりますよ。
(瀬古先生わかりました。水戸黄門までに40km走やります!)
●パネルディスカッション
■給水について
オリンピックの時は、2~3℃で飲めるように温度管理をしていた。喉がカラカラになってから飲むのでは遅い。
■ウォーターローディングについて
レース3日前から1H毎に少しずつ飲む(←戦略の一つ) これを普段からやるのは考えもの
■食事について
普段から良質な食材を摂取すること。品目も多く取るようにすること。
エネルギーの枯渇を防ぐ、脂肪を有効に使えるようにするために
⇒アミノ酸、抗酸化作用のある物を摂る。足りない部分をサプリなどで補う。メインは食事。
足攣る人⇒ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウムが汗で流れて欠乏するために起こる。バナナで効果的に摂取できる
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今回一番響いた言葉は
同じと感じる=成長していない証拠 です
殴り書きで必死に残したノートは以上です。