ダビスタ調教の目線でランニングを切る
子供の頃、ダビスタに嵌まっていました。
『ダービースタリオン』(Derby Stallion)とは1991年にアスキーから発売された『ベスト競馬・ダービースタリオン』(Best Keiba Derby Stallion)をはじめとした、競馬シミュレーションゲームのシリーズである。1990年代半ばに一大ブームを築き、競馬シミュレーションゲームの草分け的存在となった。開発者は、現在パリティビット代表取締役で馬主でもある薗部博之。通称ダビスタと呼ばれる。
簡単に言うと自分の持ち馬を調教で育ててレースで活躍させる育成ゲームです。
このゲームはマスクデータが非常に多く、
当時ネットもない時代では少ない情報を頼りに手探りで進めるしかありません。
ランニングに絡みそうなポイントだけ掬って考察します。
①調教(練習)
強度は弱~中~強で3段階ある。強度によって体重も減る。
強はランナーでいうとポイント練習。
強度が強いほど効果も高いが怪我のリスクも高まる。
ステータスがないのでどのくらいで怪我するかは調教師のコメントや経験で判断。
②調教メニューをランニングに置き換える
芝(スピード練習):スピード最大値を上げる。怪我リスク高。
ダート(LSD):スタミナ最大値を上げる。怪我リスク中。練習の基本
ウッド(LSD):スタミナ最大値を上げる。土やトラックで走れば脚に優しい。
怪我リスク小。ただし疲労が抜けにくい(馬比)
坂路(坂ダッシュ):スピード最大値を上げる。怪我リスク無(馬比)
ただし疲労がとても溜まりやすい。
プール(補助練):脚に負担を掛けず体重をコントロール。練習効果あまりなし。
併せ馬(練習会):伴走させることで競り合いに強くなる。潜在能力を引き出す。
追い込むので疲れも溜まり怪我リスクも上がる。
過度に練習をしすぎると、ソエ(脛)を痛めたりハ行(関節痛)になったり
屈腱炎(アキレツ腱痛)になったり、骨折しちゃったり
最悪、二度と走れない重傷を負い安楽死させてしまう場合もあります。
(馬は脚が使えなければどうしようもありませんので)
ダビスタでも練習の基本はダート(LSD)です。
どんなに優れたスピードを持っていてもスタミナがなければ
レース終盤で失速してしまいます。
また、レースに出場することで芝(スピード)練習数本分になるというのも
非常によく考えられていると思う。
③適性を見極める
距離適正・得意な展開(ポジティブSorネガティブS)・体の丈夫さ
得意な路面(ロードよりもトレイルが得意など)
優れた素質がある場合は調教師(コーチ)からコメントがきますが、
そのコメントがない場合は手探りで見極めるしかありません。
人によって
・10kmは前々でもフルなら粘れる。
・ポジティブスプリットで押し切らないと後半だれる。
・集団で走るのは嫌い!周囲に誰もいない位置から展開を読む
同じ距離でもレース展開の好みは様々です。
私自身、喘息の改善のために高校で水泳をしていて、
25mのタイムはほとんど伸びず、3年になっても早い1年に抜かされていました。
距離が伸びてもラップが中々落ちなかったので
400m、800mといった長距離選手にされました。
小さいときは駆けっこはダントツのびりっけつだったので、
単に短距離は使い物にならないということもありますが
長距離の特性があったのかもしれません。
ランニングでは自分の適性や走法はわかりませんが、
レース展開に惑わされず粘り強く後半は気合いで乗り切るのが
自分のスタイルなのかな、と思います。
④雑記
我々ランナーも、自分の体やレース日程と相談しながら
日々の練習・ケアを積んでいます。
始動前に違和感・筋肉痛を感じたら休む、ジョグに切り替える。
こうなる前に突然痛めてしまうこともあるけど。
ゲーム内であれば、気に入らない結果がでればリセットできますが
故障予備軍になってしまってもリセットは出来ません。
ゲーム内でこの一言を見るとアチャーとなります。
こうなってしまうといつ完治するかはわかりません。
⑤終わりに
ダビスタもランナーも、
大切なことはいかに質の高い練習をしつつ調子を維持するか、
そして楽しんでできるかだと思います。
ダビスタでの疲労回復は、基本何もしないことしかありません。
(お金掛けて温泉にも入れられるが休みが長すぎて能力が下がる)
3日以上あいちゃうとソワソワしてくるランニング病にかかってますが、
怪我悪化させると3日どころじゃありません。
3ヶ月まともに走れないこともあり得ます。
ダビスタでも怪我したら直るまで時間進めるしかないのです。
数ヶ月も空いちゃうと、そのブランクを埋めるのに多くの時間がかかります。
今月は初めて月間走行距離が200kmを超えました。
一つの自信にもなりましたが、体にかかっている負担と向き合いながら
練習を積んでいきたいと思います。